ぼくが「うつ」で休職する直前1カ月の勤務時間と給与から「本当の」時給を換算してみた

先に言っておきますが、この記事は前の職場に対する不満をぶつけるために書いているのではありません。

自分の「価値」をちゃんと見直すべきだったという反省を込めて書いています。

ぼく自身、そういう働き方を「知らず知らずのうちに選択していた」ということにいまさらになって気がつきました。

もし、いま仕事が辛いと感じている人は、自分の価値を客観的にとらえる意味で「時給換算」してみてはどうでしょうか?

ぼくが退職に至るまで

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ぼくはいま、静岡県島田市の川根地区で地域おこし協力隊をやってますが、その前は特別養護老人ホーム(以下、特養)で相談員として働いていました。

ムラマツリョータローのプロフィール | りょたろぐ

そこで、原因不明の吐き気が起きるようになり、精神科にかかるようになりました。

診断は「適応障害」(ぼくの場合、「仕事」という特定のストレスによって体調不良などが引き起こされる)でしたが、症状としては「うつ」です。

2ヶ月間休職しましたが、やはり職場に向かうだけで辛い状態は変わらず、退職を選択しました。

退職願を出してきた!適応障害から解放をめざして! | りょたろぐ

休職直前の給料は?

ぼくが休職し始めたのが、2016年8月末くらいなのでその直前7月の給与を公開します。かなり勇気いりますけど(笑)

その月の給与は22,8614円、手取りだと188,110円でした。

その月の出勤日数は21日。

書類上は残業10時間、休日出勤1時間となっています。

もちろん勤務実態はもうちょっと激しいです。

ムラマツリョータローの給与明細

実際はどんなふうに働いていたか?

日勤の勤務時間内は家族連絡、職員間の連絡調整、事故の対応、ケアマネへの連絡・営業などに時間をとられていましたので、事務作業は勤務時間内ではできません。

なれない環境、初めての業務、事務作業もなかなか効率よくはすすみません。

毎朝7時にはすでにデスクに向かっていました。

勤務時間後も上司や他の職員さんたちとのオフレコな打ち合わせがあったりして、事務作業に打ち込めるのは20時過ぎ。

職場を出るのは22時を過ぎていました。

吐き気が起きるようになってからは昼休みをとっても昼食が食べられないので休憩はとっていませんでしたし、時間的にもとれませんでした。

ただ、職場を悪く言うつもりはなくて、そういう勤務を自分でつくっていた自己管理の問題だと思っています。

常に携帯電話をもって待機状態

ぼくは職場の携帯電話をもっていました。

早朝・深夜・休日も常に携帯電話を持ち歩いていました。

電話が鳴れば、もちろん出ます。ただ、職場にいないと対応できないことがほとんどで、電話がなったらとりあえず職場に出て行くということを繰り返していました。

彼女と出かけている最中に携帯がなって、途中で送り返したこともあります。

寝ている時も着信に対応していたので24時間体制でした。「待機手当」はありません。

実際の月間の勤務時間は?

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月の実際の勤務時間を計算してみましょう。

毎日7時から22時まで休憩なしなので1日の勤務時間は15時間です。

この月は21日出勤したので、

15時間×21日=315時間

休日出勤は3回に1回くらい。一回の出勤は2時間くらいなので6時間。

この辺はもう細かく計算出来なので、少なめに見積もっておきます。

合計すると月の勤務は321時間になります。

時給換算するといくらか?

給与は22,8614円(手取りではなく)。

単純に時給換算しましょう。

22,8614円÷315時間=712.2円/時間

時給換算で712円ですね。

▼ちなみに静岡県の最低賃金は783円です。

静岡県 静岡県の最低賃金

バイトをいくつか掛け持ちするような働き方をしていたほうが効率はよかったみたいです(笑)

ここまできたので、念のため手取りで時給換算してみましょうか!?

188,110円÷315時間=597円/時間

…ごめんなさい。これはちょっとノーコメントです…。

おわりに

最初にも言いましたが、まえの職場をdisる気はありません。

あくまで「自分で選択した働き方」ですから。

当時の自分は時給712円だなんて思ってませんでした。

高卒とか短大卒の介護士に比べたらもらってる方だと思ってましたし、それなりに責任がある立場であったのでキツイのは当然、むしろ感謝しなければと思ってました。

そう、そのころのぼくの手帳を見返すと本当に「自分をとりまく環境に感謝すること!」と書いてありましたし、毎日この言葉を見返していました。

いま客観的にみると滑稽です。睡眠時間以外は仕事に振り回されてましたし、吐き気で水も飲めなかったのに「感謝」してました。

もちろん、適応障害になってよかったこともたくさんあるんですけど(笑)

今回、給与明細を公開するべきかどうか迷いましたが、オープンにしないと説得力に欠けるかとおもって、思い切って公開してます。

いま仕事が辛いと思っている人は試しに実際の時給を計算してみてください。

あなたはその金額をみてどう思うでしょう?自分の価値に見合った金額ですか?