静岡県島田市川根地区の山の中にある「おやじ農園」。
川根温泉の温泉水を汲んできて、それを煮詰めて塩を作るという、「塩づくり体験」が人気です。
「川根らしい」名物おやじさんたちが「不定休」営業中。
川根温泉の塩「かわねのごえん」も「不安定供給」で販売中です(笑)
約7日間、手間暇かけてつくった川根温泉の塩。
そんな手間暇かけた塩を気前よくタダであげちゃうおやじたち。なぜか幸せそうに笑います。
【参考サイト】
おやじ農園HP
営業日は「不定休」としか言えない「おやじ農園」
おやじ農園
山を少し登った所にあるおやじ農園の山小屋では、川根のオヤジたちが川根温泉の古海水を使った塩づくりをしています。茶畑に囲まれ遠くに汽笛を聞きながらオヤジたちと塩づくりを体験できます!
住所:島田市川根町身成2844
Tel:090-7683-6500(平口)
営業時間:10:00~15:30
定休日:不定休(要問合せ)
「不定休らしいですけど、いつやってるんですか?」とたずねたところ、ほぼ毎日いるけどいない日もある、というご返事でした(笑)
▼川根みたいな田舎は「不定休」の店が多い…。
【過去記事参照】
[川根スイーツ]いくらなんでも不定休すぎる!ぼくが「何にもしないとき」に行くカフェ「ひぐらし」 | りょたろぐ
川根温泉を煮詰めて作った塩「かわねのごえん」
川根温泉は地盤にプールされた古海水が湧き出ており、塩分やミネラルが含まれています。
【参考サイト】
川根温泉HP ようこそ川根温泉へ | 川根温泉 ふれあいの泉
おやじ農園ではその川根温泉の温泉水を煮詰めて塩を作っています。
▼川根の温泉水を一日がかりでひたすら煮詰めて塩を作ります。この大鍋はかつて給食センターで使われていたものを再利用。
▼この薪を一日で使い切ってしまうそう。「塩づくりでなにん一番大変かって、まき割り!」とのこと。
出来上がった塩は「かわねのごえん」として販売中。
▼道の駅「川根温泉」など6か所で販売中です。
ラベルのデザインは島田市地域おこし協力隊の先輩隊員道川さんのデザイン。
ひたすら煮詰めること約7日。400Lの温泉水からできる塩の量はわずか、3kg。
そこまでして作る塩、さぞかし高価かとおもいきや、1瓶100gで税込み880円!!
安かないかい!?
「かわねのごえん」のほかにも川根温泉を利用したボディーソープや化粧水の開発や販売も進んでいます。
いまだに挑戦と冒険を続けているおやじたちです。
温泉水をひたすら煮詰めるだけの「塩つくり体験」が人気なワケ
おやじ農園では川根温泉の塩の販売だけでなく、実際に自分たちで塩を煮詰める「塩つくり体験」を実施中。
おやじたちが事前に煮詰めて濃縮した温泉水。
▼この濃縮温泉水を大釜に注ぎ、焦げ付かないようにひたすら煮詰める!!
そう!「塩づくり体験」といっても、やることは温泉水をひたすら混ぜるだけ(笑)
塩を混ぜながらおっちゃんと、くっちゃべるのがメインの体験です。
売っているのは塩でもなくワークショップでもなく、「おっちゃんの人のよさ」なんですかねー。
予約は電話で受け付けているそうですが、「たまに忘れる」とのこと(笑)
以前も予約日を忘れてしまい、朝から待っていたのに誰も来なかったことがあるそうです。
だいじょうぶかな?(笑)
与える幸せを知る川根のおやじたち
「人がよろこんでくれりゃいい。」
「人にはゼニんならんことをよくやるって言われるよ(笑)」
おやじたちはそう語ります。
近所の人がたき火にあたるだけのために「おやじ農園」にやって来るというのも納得です。
「作っても人にあげてばっかだもんで、儲からん!」と笑い飛ばす人柄に価値を感じます。
得られるものが増えると幸せになるのではなく、与えられるものが増えると幸せになる。
by福島正伸
そんな言葉を思い出しました。
何かを手に入れることより人にあげちゃうことに喜びを感じている。
きっとこのおやじたちは幸せ者なのでしょう。
おわりに
ネット予約できません。
電話予約しても忘れます。
塩混ぜるだけです。
でも、なぜか人が集まる。
そんな「おやじ農園」ファンが増えてきています。
本日ここにも一人ファンが増えました。
▼塩づくり体験のお問い合わせはおやじ農園HPからどうぞ!
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