「ARTあんえっとん焼津」に行って考えた。イベントで地域おこしできるのか?

焼津の昭和通り商店街

先日の連休中、同級生の三味線奏者がパフォーマーさんとライブペンティングやるというので、フォトウォークがてら見に行ってきました。

イベントやってるんですが、商店街のにぎわいはイマイチなように見えました。

今回のが第1回目ということもあり、やっぱり新しいものに対してはすに構えてしまうのでしょうか?

焼津市民は港町気質ですから、そういうところもあるのかもしれません。

ぼくは来年度から地域おこし協力隊として島田市川根地区で活動するので、ちょっと考えるところがありました。

 

これから続けていけるの?

まずそのイベントを、10年20年のスパンで続けていけるのか?

担当者が地域を離れてしまったり、運営予算のアテがなくて終わってしまうようなら、ちょっと考え直した方がいいのかもしれません。

もしかしたら新しいイベントを始めるより、古くからの行事をアレンジしたり、廃れてしまったものを再興したりする方が合ってるかも。

若者対象のイベントにはなりにくいのかもしれませんが…。

 

イベントやってない間はどうするの?

イベントをすること自体を否定するつもりはないのですが、どうも「打ち上げ花火的」な気がしてならないのです。

イベントやったときは一時的に盛り上がるのかもしれませんが、1年のうちイベントをやってない期間の方が圧倒的に長いです。

イベントをやっていない期間をどうするかですよね。

「イベントを機会に地域のことを知ってもらうきっかけに」とおっしゃる方も多いですが、裏を返せば「きっかけ」にしかならないのです。

「地域のことを知った」→「移住したい!」、「ビジネスの拠点に!」の間にはギャップがありすぎます。

考えるべきは「イベントをきっかけに地域を知ってもらう」の次の段階ではないでしょうか?

地域を知った人がなんらかのアクションを起こしたくなるような次のステップが必要です。

そのあたりの戦略をどうしていったらいいか?

 

もっとお金のこと考えていいんじゃないの?

オフレコで聞いてしまったのですが「来年もやるかは微妙。けっこうお金もかかるんで。」という話でした。

きっとイベントだけの収支を見るとけっこうな赤字になっているのではないでしょうか?

イベントの収益性も必要なのでは?

イベント自体は赤字でも、経済効果など間接的に地元にお金が落ちているならいいのですが…どうですかね…。

参加者からお金を取れる仕組みを考えてみましたが、そうすると人が来なくなるのかもしれません。

逆に言うと地域のイベントのクオリティはそのくらい低いのかも。

たとえ無料であってもクオリティの低いイベントばかりでは他の地域との競争に勝てません。

地元の人ばかりが参加するイベントでは、「内輪」な雰囲気が広がって、イベントのクオリティも落ちていってしまう。

来る人が知り合いばかりでは「おもてなし」精神も廃れてしまうし、低いクオリティでも知り合いなら来てくれるという怠慢が生まれてしまいます。

そもそもイベントの目的は地域の外の人に地域のことを知ってもらうことでは?

「外からお金を稼ぐ」って地域おこしには不可欠な要素だと思うのですが、なぜか度外視されている気がします。

 

「アート版トキワ荘」で芸術を地域に根付かせる

キャンバスをみつめる外国人アーティスト

アートで地域おこしをしようと思ったら、一時的なイベントだけでは難しい気がします。

商店街の空き店舗や空き家を利用してアーティスト同士のシェアハウス兼アトリエみたいのはどうでしょう?

「ギークハウス」とでもいうのでしょうか?

創作活動の場、兼販売窓口としての店構えとして空き店舗や空き家を活用できないでしょうか?

「アート版トキワ荘」みたいなクリエーター同士が高め合えるような、生活と仕事が一体となった場所を作る。

そんな地域にアートが根付いた取り組みがあったらおもしろいですよね。

どうやって利益出したらいいかはわかりませんけど(笑)

あとは週末は商店街を歩行者天国にして、あえて露店で作品を売ってもらったりすれば、にぎわっている雰囲気も出ます。

先日のイベント見た感じでは交通規制で困っている人もいないみたいです。どんだけ交通量少ないんだ(汗)

ついでに商店街のシャッターにでもアート作品書きなぐってもらえば、「シャッター商店街」であるほどにぎわいます(笑)

アーティスト自身の広告にもなりますしね。

 

おわりに

「ARTあんえっとん」を否定するわけじゃないんですよ!

自分だったらどうするかなーとなんとなく考えたことなので。

ちょっとまとまりに欠けますが、アイデアメモ程度に読んでください。

いいアイデアややっている活動があったら教えてくださいね。

持続可能性や収益性は地域おこしに不可欠なのでガツガツしてもいいと思うんです。

ぼくはまだこうやってなんとなく考えているだけで終わっています。

でも、地域に住んでいるぼくらが当事者の一人として、色々考えてみるというのは意外と大事なことなんですよ。

地域おこしは当事者が誰なのかはっきりしないところがあるので。

 

 

焼津の昭和通り商店街

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