馬車馬のように走る回っている全国の地域おこし協力隊のみなさまへ。

今日も地域おこし協力隊で消耗してますか?(笑)

協力隊だからといって地域のシゴトをタダで引き受けたりしてませんか?

ぼくはけっこう安請け合いしてやってしまうのですが、本当はダメだと思います。

もちろん、地域おこし協力隊が、その業務として行うべき仕事はあります。

今回この記事の中でぼくが言う「シゴト」とは、「本来であれば有料で頼むべき仕事」のことだとご理解ください。

ここをしっかりと理解して読み進めてくださいね。

たとえば、イベントのチラシづくりや、商売のお手伝いなんかです。

「ボランティア」とは意味合いが違います。

そんな「本来であれば有料である仕事」を、地域おこし協力隊が無料で引き受けてしまうことにはデメリットがあると思います。

任期後の起業や「ナリワイ」につながらない

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まずは地域おこし協力隊自身のためにならないということ。

「任期中に色んなシゴトを引き受けると、任期後の自分の仕事につながる」と考えられるかもしれません。

でも、地域おこし協力隊に無料でシゴトをたのむ人の多くは、「タダで済ませたい人」たちです。

「協力隊にシゴトを頼みたい人」ではありません。

そんな人たちは「協力隊の任期が終わったんで、今までのシゴトを有料にしまーす。」と言ったら、ほかにタダでシゴトを引き受けてくれる人を探しに行くことでしょう。

きっとそのタダ働きは将来の自分のナリワイにはつながりません。

協力隊のあつかいが雑になる

もし、なんでもタダでシゴトをしてくれる人がいたら…。

周りの人は、ありがたいことだと敬って大切にするでしょうか?

現実は「雑に扱う」です。

タダなのでリスクもなく気軽に頼めるし、キャンセルしても無料です。

なんの考えもなく思いつきで仕事たのんで、やっぱやーめたと言ってもリスクありません。

タダでシゴトを引き受けることが当たり前になると、最初は感謝してくれていた地元の人も次第に「当然のこと」と思い始めます。

そうやって協力隊の立場はどんどん下に見られるようになります。

たとえ「地域への献身」という自己満足で完結していても、次に来る隊員が泣くことになります。

そんな地域はゆくゆくは「ブラック」と呼ばれることになるでしょう。

地元の経済活動の機会を奪う

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そして最後に、有料であるべきシゴトを無料でこなしてしまうと、地域のためにならないということ。

地域おこし協力隊の報酬は税金でまかなわれています。

本来であれば「経済活動」であったシゴトが、税金によって処理されてしまうことは地域経済にとっての損失です。

税金をつかって地域の経済活動を奪う行為であり、地域おこしと真逆の行為です。

極端な例え話ですが、地域おこし協力隊が5人くらいでスーパーはじめて、人件費は活動報酬でまかなって、格安で商品を売ることが地域のためになるのか?

「本来であれば有料の仕事」をタダで引き受けるというのは、極論そういうことです。

え?「地域にそういったスキルをもってる人がいないから、協力隊にしか仕事を頼めない」って?

だったら協力隊がしっかりお金をもらって「仕事」にしたらどうでしょう?地域のためです。

納税者に胸張って説明できるか?

協力隊が「本来であれば有料の仕事」を無料で引き受けてしまうことにはデメリットがあると思います。

一方で「地域の人と関係を築きやすくなる」というようなメリットもあります(ささやかですが)。

ただ、協力隊の報酬が国から支払われている以上、それは税金をつかっていることになります。

その税金を払っている人たちが納得いくような説明をできるかどうか?だけは心に留めておくべきだと思います。

「あなたが払った税金は田舎の雑用をタダで処理するために使われています」では納得いかないと思いますので。

おわりに

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ぼくは、割と安請け合いな性格で。ほっといたら色んなことを無料で引き受けてしまいがち。

これからは、なるべくお金を稼ぐための発想をしたいので自分への戒めを込めて、こんな記事を書いています。

逆に、「なんでもかんでも断らないで全部タダでやったらどうなるのか?」と考えたりもします。

もし、そんな極端な体験談をお持ちの方がいたら教えてください!

意外と面白いことになったりするのかな?