先日、川根地区の各集落をまわって地元の人たちに挨拶させてもらいました。
あるお宅でおばあさんが出迎えてくれて、ちょっと玄関先で話し込んでいると「こんなところじゃなんだから」と、ご自宅に招き入れてくれました。
そこで教えてもらった超レア方言「めったい」。
一緒に同行した地元NPOの職員さんはもちろん、この地域のことならなんでも知っているんじゃないかと思っていた理事長さんも知らなかったので、かなり珍しい言葉なんじゃないでしょうか?
響きや意味が好きなので、激レア方言「めったい」を推していきたいリョータローリョータロー(@ryotaromm)です。
「めったい」という言葉の響きと意味が好き
言葉のバリエーションは大切にしたいです。
それは「古い言葉を残していこう」という回帰願望的な文脈ではなく、シンプルに「好き」だからです。
「めったい」という響きにもなんとも言えない親しみを感じませんか?
ぼくも川根に移住して周りの人に「めったい」して暮らしています。
使い方あってるかな?(笑)
「めったい」とは?
例でいうと「めったいしていただきなさい!」なんて使い方をします。
「ありがとう」とか「感謝」とかいう感じの意味合いらしいです。
先ほどの例ですと「ありがとうって言っていただきなさい」ってことですね。
地元の人でもほとんど知られていないみたいです。
古い言葉なんでしょうか?
言葉のバリエーションは興味・関心の深さ
言語的にみて語彙のバリエーションから、その文化がどんなものに興味や関心を向けているかわかるそうです。
たとえば、英語では「牛」を表す言葉の種類が多いですよね。
日本では「~牛」っていう牛を修飾する形で種類を表現しますが、英語では全く違う言葉で表現されています。
- cow:雌牛
- bull:雄牛
- cattle:家畜としての牛
- steer:去勢した牛
- calf:子牛
さらに牛肉になるとbeefになります。英語圏はどんだけ牛が好きなんだ!
文化的に興味関心が高い分野は語彙が豊富だそうです。
「めったい」の話に戻りますが、
「感謝」の表現のバリエーションが多いということは、それだけ人に感謝する文化が根付いているってことではないでしょうか?
おわりに
川根という田舎に移住して、ぼくは日々「めったい」して生活してます。
それは単にご近所の人たちの関わりっていうだけでなく、わざわざ川根にまで会いに来てくれる友人とか、ブログ見て何年かぶりに連絡くれる知り合いとか。
めったい。めったい。
川根移住日記