ぼくは法律の知識もほとんどありませんし、裁判所に入ることも初めてでした。
傍聴にはルールがあります。
また、傍聴に行くときに気をつけておくといいこともあります。
傍聴初体験をするまえに、読んでおいてほしいことまとめました。
今回ご紹介するのは静岡地方裁判所のケースなので、すべての裁判所に当てはまるわけではないことはご承知ください。
裁判所の種類
裁判所には「最高裁判所」、「高等裁判所」、「地方裁判所」、「家庭裁判所」、「簡易裁判所」があります。
細かい話は省略します。
傍聴初体験なら「地方裁判所」へ行きましょう。
数が多いのでそんなに遠くないところにあると思います。
家庭裁判所も数は多いですが、原則傍聴できません。匿名です。
そうなると地方裁判所ですね。
持ち物
録画、録音できる機材の持ち込みは禁止でが、メモなどは可能です。音が出なければノートPCなども可能かもしれません。
携帯電話はマナーモードではなく電源オフ!静かな法廷ではバイブ音も目立ちます。
裁判の内容を整理するためにメモとペンはあるといいです。
大きな事件などの場合、傍聴席が報道カメラに映ることがあるそうなので、気になる人はマスクなどしていくといいかもしれません。
服装
服装は特に決まりはありません。
でもあまり目立つものはやめておきましょう。
スーツを着るほどではありませんが、キレイ目な服装が無難です。
困ったら白いワイシャツで。
交通機関
静岡地裁の場合、大きな事件の裁判がなければ、混んでいないので駐車場も空いています。
ただ、駐車場は多くないので公共交通機関で行った方が無難です。
付近のコインパーキングも少ないようですし。
裁判所に入ったらまずは「開廷表」をチェックしよう!
受付付近に開廷表が用意されていますので、まずそれをチェックしましょう。
静岡地裁の場合、正面玄関から入って右手のカウンターの上に並んでいます。
基本的には1コマ目の裁判は10:00に開廷します。
1コマ1時間で午前2コマ、午後3コマが基本的なタイムスケジュールのようです。
ただし、開廷表上は1時間でも、15分ほどで終わるものもあります。
おそらく、そういった事件は午前中か午後の早い時間に予定が組まれているようです。
逆に被告人が2人だったり、証人がいる場合は長引くことが多いので、1日の最後に行われるようです。
そういったケースは大きな事件だったりするので、傍聴人も多いです。
裁判の流れもわかりやすいので、1日の最後のコマは傍聴することをオススメします。
また、「判決」は、5〜10分でおわります。
そのため午前や午後のコマの前に行われるようです。
例:静岡地裁2015/12/03 206号法廷の開廷表
09:50−09:55 覚醒剤取締法違反 男性 判決
10:00−11:00 建造物侵入、窃盗 男性 新件
11:00−12:00 過失運転致傷、道路交通法違反 男性 新件
昼休み
13:30−14:30 住居侵入、窃盗 女性 新件
14:30−15:30 建造物侵入、窃盗 男性 新件
15:30−16:30 詐欺、覚醒剤取締法違反 男性・女性 新件
実際の「開廷表」には性別の記載はなく、被告人の氏名が書かれていますが、ここでは伏せます。
開廷表の見方
開廷表から得られる情報は少ないです。
なので事件の詳細は裁判が始まってみないとわかりません。
また、民事裁判と刑事裁判があるのですが、民事は知識がないと傍聴が難しいらしいです。
なので初めてのかたは「刑事裁判」から傍聴するといいですよ。
また、開廷表には「新件」・「判決」などが書かれています。
裁判は1日では終わらず、何日かに分けて行われますのでその進み具合を示しています。
「新件」は初回、「判決」は最終回です。
途中から聞いてもよくわかりませんのです、初めての傍聴は「新件」を選びましょう。
「裁判員裁判」は一般の人である裁判員にも法律用語などもわかりやすく言い換えてくれたりするみたいです。
法律用語に抵抗がある方は裁判員裁判の傍聴がいいかもしれませんが、少ないです。
ぼくが行った日には裁判員裁判はありませんでした。
静岡地裁の法廷
静岡地裁では刑事・民事をあつかう法廷は2階にあります。
201号法廷から206号法廷の6つの「法廷」と検察官や弁護人、証人などが使う「待合所」が数カ所。
「面会室」という部屋がありますが、おそらく証人などが匿名で法廷に出られない場合などに使うのではないでしょうか?
法廷の広さは
大:201・202
中:203
小:204・205
といった感じです。
見取り図もメモしてきたのですが、公開していいのか判断に迷うのでやめておきます。
知りたい方は個人的にご連絡ください。
それぞれの法廷の前の掲示板にも当日の法廷ごとの開廷表が貼り出されてます。
ぼくが入った206号法廷には「検察官・弁護人入口」と「傍聴人入口」の2つのがありますが、入ってみると傍聴席の右側か左側かの違いしかないようです。
でも、念のため「傍聴人入口」から入りましょう。
裁判所には食堂や売店があるところが多いようですが、静岡地裁にはありません。
意外とめずらしいのかな?
おわりに
裁判の傍聴を体験すると、価値観変わると思います。
福祉がからんだケースも多く、福祉施設ではたらいている人にはオススメします。
施設で働いていると、施設の外でどんなことが起こっているのかに疎くなりがちです。
ちょっと視点を外にもっていくと、新鮮ですよ。
でも、ひやかしだけは止めましょう。
加害者も被害者も同じ人間です。