適応障害の人と接するときの注意点。病人あつかいされるのが辛い。

あなたの周りの人が適応障害になったとき、あなたはその人にどんな風に接したらいいと思いますか?

友だちや恋人、家族が適応障害で苦しんでいるとき、何をしてあげられるでしょうか?
適応障害と診断され、退職したぼくの体験からの意見です。


適応障害のぼくはどんな風に接してほしかったか?

ぼくは仕事のストレスから適応障害と診断を受け、退職することになりました。
適応障害という病気になったぼくが周りの人にどんな風に接して欲しかったか。

簡潔い言います。

「そばにいて、話をきいてください」

それだけです。ほんとうに。

これは抽象的な心構えのことを言っているのではなく、具体的な行動としてしてほしいことです。
なんて声をかけたらいいか分からなかったら、なにも言わずにそばにいてほしいです。

 

なんとかしてあげようと思わない。

あなたはカウンセラーや医師ではないと思います。
心を病んで苦しんでいるその人も、あなたにカウンセリングや治療を求めていません。
悩み相談には答えてほしいわけでもありません。
正論や解決策も求めていません。

そばにいて話を聞いてほしい。

それしかできないのではなく、それを一番してほしい。
それは逆に医師やカウンセラーにはできないことです。

 

ぼくは適応障害という病気だが、適応障害はぼくではない。

病気はぼくの特徴のひとつかもしれませんが、ぼくは病気とイコールではありません。
ネットや本の情報は参考になりますし、当てはまることも多いです。
ぼくも色んなサイトを見たり、図書館で本を借りたりしました。

でも、やはり個人個人で違うんだな、と言うのがぼくの印象です。
「適応障害の人」とひとくくりにして病人あつかいしてほしくないかな、と思います。
「〜なはず」と決めつけずに、ぼくの話を聞いて、理解してほしいのです。

 

ぼくは適応障害になって恋人と別れることに。

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彼女は適応障害で辛かったときに、がんばってくれました。
外に連れ出してくれたり、病気について色々と勉強もしてくれました。
「私がなんとかしなきゃ」と、ほんとうに全力を尽くしてくれました。
そして彼女はぼくといることが辛くなり、気持ちが離れていってしまったと言います。

彼女はぼくを、いつの間にか恋人としてではなく病人として扱っていることに、気がついて別れることを考えたのではないでしょうか?
でも、ぼくは彼女をカウンセラー扱いしたことはありません。
恋人としてそばにいて欲しかったんです。

彼女が「ぼくのため」にがんばってくれたことは一生感謝していきます。
でも、ぼくはそんなことは望んでいなかった。
恋人として、これからもそばにいて欲しかった。

それだけです。

 

まとめ

あなたもあなたの大切な人との関係を大切にしてほしいです。
カウンセラーや医師ではなく、友だちや恋人、家族であってほしい。

そばにいて話を聞いてほしい。
なにも言わなくていいから。