地方移住は21世紀の新しい「サクセスストーリー」だ!って言われてもぼくは「成功」したいわけじゃない。交流・移住実務者研修セミナーに行ってきたよ!

2/16〜17に東京交通会館で行われた、「都市と農山漁村の交流・移住実務者研修セミナー」にいってきました。

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ふるさと回帰支援センターの「2015年度 都市と農山漁村の交流・移住実務者研修セミナー」に行ってきました! | りょたろぐ

基調講演をしてくださった東京大学の玄田有史さんのアツいお話を聞いて、逆に肩身の狭い思いをしまして。
ぼくの自分勝手な目線ですが、ちょっと物申す感じのブログ書きます。

ぼくリョータロー(@ryotaromm)のことは嫌いになっても川根のことは嫌いにならないでください!!

神話崩壊後のモデルが誕生していない現在(玄田先生の基調講演冒頭部分)

若者が地方で生きるために 地方における希望学 001

1950年ごろは地方から都会へ就職し、独立・起業するという「ジャパニーズドリーム」がありました。
その後、高度経済成長期にはいり、高学歴・大企業就職すれば安泰という「神話」時代へ。
しかし、その「神話」崩壊後、21世紀の新たなサクセスストーリーのモデルが誕生しないまま、現在の多様なライフスタイルの時代をむかえました。

その新しいサクセスストーリーの可能性を都会から地方へというスタイルの中に作っていこうということでした。

21世紀のサクセスストーリーは「都会→地方」だ!…でもね…

優秀な若者が田舎暮らしを目指している。
それは都会から逃れて…ということではなくて、新たなチャレンジの場として地方を選択するということ。
都会で暮らしていても成功したであろう優秀な若者が、新たなフィールドをめざして地方へ移住する。

とても夢と希望を与えられるようなお話でした。

そんな話を聞けば役所の人や地域の人、優秀な若者は「移住っていいね!」って思ってくれると思います。それはそれでいいんですけどね。

ぼくらは「成功」なんて望んでない。

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でもね、ぼくらみたいな無能なドロップアウト組はどこへ行けばいいんですかね?

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都会にも田舎にも居場所がなくなっちゃうんですか?
都会から逃げて田舎にくるのはダメなんですか?

ぼくらはサクセスストーリーとかそんなのを欲してわけではなくて、ただ、「何の心配もなく暮らしたい」だけなんです。
バトルタイプじゃないぼくらが居場所を田舎に求めるのは、ネガティブに捉えられてしまうのかなー。

田舎にまで来て競争したくない。

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新たな挑戦のためのフィールドとして田舎を開拓していくことは間違ってないと思いますし、それでどんどん地方が元気になってくれれば申し分ないです。

でも、ぼくらドロップアウト組の居場所も残してほしい。
都会の競争を田舎に持ちこんでほしくないってのもあるんですよね。
「田舎らしさ」とか「田舎のいいところ」も残して下さいね。

ぼくはその へんの畑で会った名前も知らないばあちゃんと30分くらい話し込んで、とれたての大根1本と人生訓の一つでもいただけたら、それで1日幸せだったりします。

「自分らしくある」ことだけで精一杯。ちょっと毒吐くよ。

たしかにやりたいことはたくさんあるけど、成功したいとかじゃなくて、ただ自分が「こうありたい」というのを実現したいだけなんです。

マイナスをゼロに戻して、少しだけプラスになればそれでよくて、大成功して大きなプラスを作りたいとか思ってないんです。

「地域おこし協力隊のくせに、自分のことしか考えてないのかよ!リョータローさんよぉ!」と思われるでしょう。
そう、ぼくはまだ自分が生きるだけで精一杯です。自分の幸せ求めてなにが悪い。

「川根のために人生捧げる!」なんてつもりはなくて、自分の求める人生を川根という場に求めているだけなんです。

川根のみなさんにはいい迷惑でしょうけど。

おわりに

もちろん玄田さんもそのあたりは理解したうえで、講座の参加者の大半が行政の担当者であることを考慮して、あえてそうしたメッセージを発したとおもうんですけどね。

お話を聞いていてちょっと「優秀じゃなくてすいません」と肩身の狭い思いをしたドロップアウト移住組リョータロー(@ryotaromm)です。

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