「ナリワイをつくる/ 伊藤洋志」ぼくが田舎でやりたいことはこれだった!

ナリワイをつくる 伊藤洋志

みなさん!働いてますか?? ぼくは無職です。 来年から島田市川根へ地域おこし協力隊として移住します。 協力隊としての任期が終わった後は、「自給しながら起業したい!」と思ってます。 ごめんなさい。かっこつけました。 「畑つくりながら、近所の便利屋みたいなことを細々やってきたい」が正しい表現です(笑) 「ナリワイをつくる」を読んで、「そうそう!ぼくがやりたいのはこれなんだよ!」とひとりでテンション上がったのでご紹介します。

 仕事は苦しいものなのか?

「生活を犠牲にしてやるのが仕事」という定義も半ば常識になってしまっている。仕事は、自分の時間と健康を切り売りして、マネーと交換するものであると。

ぼくは自分の時間と健康を切り売りしてましたねー。 その結果、適応障害になって仕事やめてしまいました。 お金もそんなにたくさんもらっていたわけでもないし、何のためにあんなに無理していたでしょうか。

「ナリワイ」という働き方

年に一回で30万円のナリワイや、毎月3万円や5万円など同時に何個もナリワイを持って生活を組み立てて行こう、という地味なやり方だ。仕事の最小単位が小さいから、会社勤めのかたわら、ナリワイを少しずつ増やしていくというのも一手だ。夏に張り切って働き、冬は静かに春の準備をする、というやり方もできるかもしれない。そのへんは各自の好み次第で組み立てることができる。

「ナリワイ」とはつまりこういうことです。 「副業」みたいな仕事をいくつも持つ=「複業」・「多業」とも言われています。 一つの仕事に人生かけられる人はそれでいいのですが、それが向いていない人もいます。 「ナリワイ」はその働き方の選択肢のひとつです。

「ワークライフバランス」ってワークとライフは対極にあるものなのか?

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ワークは健康や人生を犠牲にしてもやむを得ないものだ、という世の中の雰囲気が象徴されている。でも、本当にワークとライフを分けて、ワークは人生の負荷である、という考え方でいいのだろうか。

時々「仕事だから」という言葉をつかう人がいますが、そんな割り切りが必要な時点でその仕事は向いてないと思いますよ。 それは仕事一本でやってる人もナリワイでやってる人も同じだと思います。 仕事が「嫌だけどやらなくてはならないもの」という価値観で生きていくのは辛いですよね。 「ナリワイ」ではライフとワークを分けません。 むしろ一体となったものが「ナリワイ」になります。

仕事にやりがいを見つけるのではなく、やりがいを仕事に

自分自身がそれに参加したいと思えるか、心底面白いと思えるか、世の役に立っていると実感できるか、という点になる。一般的なビジネスの観点からすると、実に素人っぽく見えるが、ナリワイでは出発点は自分にある。

組織で仕事をする方法が一般的になって、分業化が進むと自分のやっていることが何の役に立っているかわからなくなりがちです。 「工場で部品作ってるおっちゃんは、自分が何の部品作ってるか知らない」という笑い話もあるくらい、自分の仕事が見えなくなってしまうこともあります。

ナリワイは仕事をつくりながら、支出を減らす

ナリワイに取り組む者がまずやるべきことは、つまらない支出を見つけ出し、自分でもこりゃ面白いと思える方法でカットすることだ。

「ナリワイ」は

  • 仕事を生み出すこと
  • 支出を減らすこと

の二本柱で進んでいきます。 支出を減らすことは「自給」を高めることにもつながりますね。 さらに自給のノウハウからナリワイをつくることもできるようになってくるでしょう。

その仕事、あなたの定年までありますか?

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現代のように変化の激しい時代だと、景気の変動や技術革新などで、ある仕事が根こそぎなくなったり激減したりすることはままある。

ナリワイは投資で言うところのポートフォリオにも似たメリットがあります。 会社に人生捧げても倒産することがあるし、自分の天職と思っていた仕事がAIやロボットに奪われてしまうかもです。 ナリワイのような小規模でゆるい仕事は逆に人間しかできない分野として残るように思います。

週末はストレス発散!って、それ充実してますか?

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最強の拷問として、理由を告げずに穴を掘っては埋める、これをいつ終わると知らせずに繰り返させる、というものがあるそうだが、自分の努力の結果が実感しにくい、というのは人間には厳しい環境である。仕事に意義を実感できなければ、あとは売り上げなどの数値を目的化するしかない。

仕事でためたストレスを休日に発散する。 ストレスと引き換えにお金をもらって、そのお金を使ってストレスを発散する。 その先にどんな目標をもっていますか?仕事の成果ですか? 仕事の成果のために仕事をがんばってるんですか? そんな”理由を告げずに穴を掘っては埋める”ような働き方は拷問と変わらないです。

おわりに

いろいろ書きましたが、「みんなでナリワイやろうぜ!」ってことではなく、人には向き不向きがあるってことを言いたいのです。 ぼくは特養の相談員という仕事は向いていなかったんでしょう。 たぶん後継者という立場も向いていなかったんだと思います。 ぼくが川根でやりたいことは「ナリワイをつくる」ことなんだなーということがはっきりしました! いろんなナリワイのアイデアがあって、やりたいことがたくさんです! ダメ元でいろいろ試して自分と地域にあったナリワイを見つけていきたいですね。

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参考

▼ぼくはこれで読んでます。

ナリワイをつくる 伊藤洋志