ぼくらはFacebookのトリコロールプロフ写真問題で騒ぎすぎたのかもしれない。

反省する男性

パリの同時多発テロから10日過ぎました。

1週間ほど前にそのFBのトリコロールプロフ写真問題について疑問を持っているというブログを書きました。

あのあと、結構過激な意見もネットを飛び交いました。

「スパムらしいからプロフ写真を元に戻そう!拡散希望!」というような、 デマも流れました。

それも落ち着いてきた気がします。

今落ち着いて、あの時のぼくの行動やみなさんの意見を見直してみて、「ぼくらはちょっと騒ぎすぎたんじゃないか?」と思い始めています。

(以下、ちょっと長いです)

 

トリコロールプロフ写真問題に対する立場をちょっと整理してみた

プロフ写真を変えた人も変えなかった人もそれぞれ、「意見を示した人」、「意見は示していない人」、「なんとなくな人」がいたのかな?と思います。

今回のプロフ写真問題を立場の違いからちょっと分類してみました。

プロフ写真を変えた人

  • (1)意思表示して、トリコロールに変えた人
  • (2)意思表示はしなかったが、意志をもってトリコロールに変えた人
  • (3)よくわからないけどなんとなく乗っかってトリコロールに変えた人

プロフ写真を変えなかった人

  • (4)意思表示してトリコロールに変えなかった人
  • (5)意思表示はしなかったが、意志をもってトリコロールに変えなかった人
  • (6)よくわからないけどなんとなく乗っかってトリコロールに変えなかった人

そのほか

  • (7)「ぼくは別にどちらでもいいと思います」とあえて意思表示した人
  • (8)どちらでもいいのでこの問題に触れなかった人

ぼくが個人的に疑問をもったのは(3)と(6)の人です。よくわからないけど乗っかった人ですね。

「変えた・変えない」の問題ではなく、ただ乗っかるのはどうかと思ったわけです。

すこし遅れて(7)のどちらでもいいと意思表示する人が出てきました。

この人たちはなんなんでしょう?

どちらでもいいならスルーすればいいと思うのですが、あえて意思表示をして、この騒ぎに入ってくるのには別の意図を感じます。

 

テロの目的を一度考えてみよう。それは「注目を集めること」

「テロリズム」の定義はいろいろあるみたいですが、その目的とはなんでしょう?

ぼくはこの件についてなんら専門的な知識は持っていません。

正直、パリのテロの件も「シリアの爆撃に参加したフランスがISから報復をうけた」くらいしかわかってないです。

今回のパリ同時多発テロのニュースも「どこか遠い話」であったわけです。

そんなろくに知識を持ってぼくでも、妙に納得した話。

「テロの目的は注目を集めること」という視点です。

 

テロリストは注目が集まりそうな場所(メディア)を狙う。

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テロリストと呼ばれる人たちは、インターネットやテレビなどのメディアと相性がいいし、積極的に使ってます。

中心市街で無差別に人を傷つけたり、イベント会場で自爆したり、マスコミの前で有名人に襲いかかったりと派手でショッキングな方法が多いです。

要は、注目が集まりそうな状況を狙っている。

しかも、メディアの発信力がある国や地域を狙っています。

テレビもネットもないところで、人を殺しても注目は集まりません。

「遠い国の悲劇」にしかなりません。(語弊を覚悟であえて言っています)

それに対して今回のパリ同時多発テロは話題になりやすい「ぼくらにとって身近なできごと」だったわけです。

ちょっと話は逸れますが、注目を集めるという目的で考えると「暗殺」と「テロ」が区別されているのも納得がいきます。

誰がやったのかわからない暗殺と、堂々と犯行声明を出すテロでは目的が違います。

 

テロリストは「炎上」を狙っている!?

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テロリストは国際社会でそんな派手なことをすれば、非難の対象になることくらいはわかるはず。

では、なんでテロなんてことをやるのでしょう?

要は、テロリストからしたら否定意見だろうがなんだろうが、とにかく世間に騒いでもらえばいいのです。

世間の目を集めておいて、自分たちの主義主張を示すことで、騒ぎにのって自分たちの主張が拡散することを謀っています。

ただ気に食わないヤツを殴っているわけではないのですね。

暴力をPRとして使う。

テロが「卑劣な行為」といわれる理由もわかった気がします。

例えて言うなら、あえて毒舌をふるって「炎上」し、みんなの話題になろうとしているのです。

テロに対してぼくらが過剰に騒ぐのは、テロリストにとって思うツボなのかもしれません。

 

テロに対する正しい対応とは?

テロリストが一番困ることって何でしょう?

それは「誰の話題にもならないこと」。

騒ぎが大きくなればテロリストのための「舞台」をつくってしまうことになります。

テロに対抗しよう思ったら、「スルーするのが正しい」というと極端ですが、「あんまり騒がず、今まで通りの日常を送りましょうよ」ってことなのかもしれません。

 

声高らかに「テロ撲滅!」と言う人たちにも気をつけよう

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注目を集めようとしているのはテロリストだけではありません。

「テロゆるすまじ!」、「テロ撲滅!」と大声で主張する人も、もしかしたら「注目を集めようとしている」のかもしれません。

相手に「テロリスト」というレッテルをはることで「社会にとっての敵」に仕立て上げている可能性があります。

自分にとってのジャマ者を社会の敵にすることで、ジャマ者を排除することを正当化することができるからです。

先頭に立って味方を率いることで騒ぎを自分に有利にコントロールすることができます。

そんな人たちからしたら、水かけ論で騒いでるぼくたちは都合のいい存在です。

炎上を起こそうとしているテロリストも、相手に「テロリスト」というレッテルを貼ってあたかも正義のように攻撃する人たちも、ぼくらは見極めていかないといけないってことなのかもしれません。

単純に「賛成・反対」の水かけ論で満足しているだけでは、何者かの掌の上で踊らされていることになってしまします。

 

まとめ

11・13パリ同時多発テロから10日。

Facebookのプロフ写真どうこうという話でケンカしてもしかたなかったのかもしれません。

結局は水かけ論なわけで、ただ騒いでいたぼくらは、テロリストやテロ撲滅の代表者にとって都合のいい存在でした。

ここらでもう一段上の視点でこの一件を振り返ってみることも必要かもしれません。

反省する男性